週一回照明デザイナーの視点で切り取った折々の風景や気になる言葉を少しずつ綴っていきます。ALG本サイトwww.alg.jp
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冬のぬくもり


 冬の光は鋭く鮮明な一方で、かまくらのような温かみのある光もある。
 ドイツ人建築家ブルーノ・タウトは秋田県横手のかまくらを見た際に、「まるで夢の国」と
 絶賛したそうだ。

 満月の月明りに浮かぶかまくら 灯る蝋燭
 月明かりでかまくらに影を映して占う風習があるそうだ

 雪を通して柔和にこぼれるような光は、障子越しに感じる太陽の光にも似ている。
 日本人の持つ独特の感性「間」や「奥行き」に通づる美感覚ではないだろうか。
 温かく神秘的な光。じっと籠る光を見つめながら、ひっそりと春を待ち望んでいるようだ。