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光と美術7-新印象派と光

19世紀後半に起こった印象派の後、19世紀末から20世紀はじめにかけてジョルジュ・スーラから起こったムーブメントが「新印象派」です。ゲーテシュヴルールの色彩理論に大きく影響を受け、印象派の技法をより理論化した点描法によって光を捉えることで、風景画の色彩に革命を起こしました。
スーラの代表作「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は、50人ほどの人物を点描で描いた大作です。
手前側に大きな木の陰をもってくるという大胆な構図ですが、影の中の人物の肌や服の色、芝生の色は鮮やかなままです。 シュヴルールの同時対比の法則に則った色の細かな点を理論的に配置していることがわかります。


この作品は1886年の第8回印象派展(最後の印象派展)に出品されて話題となり、作品を見た批評家フェリックス・フェネオンによって「新印象派」という名称が生みだされました。
スーラ自身は寡黙で内省的な性格であったと言われ、31歳で亡くなるまで私生活については他人に全く語ることがなかったそうです。

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