週一回照明デザイナーの視点で切り取った折々の風景や気になる言葉を少しずつ綴っていきます。ALG本サイトwww.alg.jp
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炉の光

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クリスマスの季節。

サンタクロースのモデルとなったギリシア人の聖ニコラウスが、隣に住む貧しい家の娘さんのために煙突から金貨を投げ入れたところ、ちょうどその金貨は暖炉のそば干してあった靴下の中に入ったそうだ。この出来事からサンタクロースは暖炉の煙突から入ってきて靴下の中にプレゼントを入れていくという話ができたそうだ。

今でも欧米では暖炉が使われている所が多い。
暖房器具としてでだけでなく、インテリアとしても重宝されているという。

暖炉は耐火煉瓦や石材などを使って室内の壁に作られた炉で煙突で外部と繋がっている。 炉内で薪などを燃やしその熱で室内を暖房する。

暖炉の燃える火を眺めながら近くに座ると、やわらかい暖かさと癒されるような雰囲気を感じることができる。

日本でも昔から囲炉裏があり、暖を採るためでなく、調理にも利用していた。
囲炉裏の周りには人が集い、暖かさの中でのコミュニケーションが密に行われていた。

 

ちろちろと燃える火を眺めていると人は心が癒されるという。
暖炉も囲炉裏も人の体だけでなく、心も温めてくれる光の暖房器具といえるかもしれない。

この季節だからこそ感じる人恋しさも、きっと温かい灯りがそっと慰めてくれる。暖炉の火の光に心をゆだねて、そっと優しい光に抱かれてもいいのかもしれない。