週一回照明デザイナーの視点で切り取った折々の風景や気になる言葉を少しずつ綴っていきます。ALG本サイトwww.alg.jp
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光が眠る年の瀬

New Year's Eve

クリスマスが過ぎると、間髪入れずに年を越す準備で大忙しだ。
都会のにぎわいは徐々にに大人しくなり、
人々は生まれ故郷や家族の待つ家路へと向かう。

街の光、家の光……
忙しさの一方で、年の瀬には本来日本人が落ち着く光が灯っている気がする。

この一年は、どんなことがあっただろうか。
明るかったこと、楽しいこと、嬉しいこと。
暗かったこと、悲しいこと、辛いこと。
…涙したこと。

様々な色の光粒が集まったような思い出と気持ちを、家族と分かち合う。
団欒の中の心地よい光とともに、そんな風に一年を綴じる人も多いことだろう。

うってかわって大晦日から元旦は初詣のにぎわいと、
初日の出を待つ人々により、街の灯りが消えることはない。

新しい光が目を覚ます日とも言えるだろう。

 

今年の光のページをどう綴じ、
そして迎え来る新しい年に、あなたはどのような光を灯しますか?

 

 image:©www.torange.us