週一回照明デザイナーの視点で切り取った折々の風景や気になる言葉を少しずつ綴っていきます。ALG本サイトwww.alg.jp
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光とファッション

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年末年始になるとパーティや宴会などで人と会う機会が増え、普段とは違う改まった装いで過ごす事も多くなる。人と出会う場所の照明がどのようなものかによってお化粧や洋服の見栄えが異なって見えることを知っているとより美しい装いを実現できる。

照明には光源の種類によって色温度など光の要素が異なり、物の質感、色調が違って見える。蛍光灯のような色温度が高い照明では寒色系の洋服は鮮やかに見え、暖色系の洋服は色あせて見える。色温度の低い照明では逆の効果がある。

さらには18金のネックレスなどは色温度2500Kから3000Kで美しく見え、プラチナなどは3000Kから4000Kの色温度でその美しさが映えて見えるとされている。洋服やアクセサリーを光環境を意識して選ぶと光による効果を生かすことができる。

また、お化粧もその場所の光源により見栄えが異なる。外出先で過ごす場所の照明環境を意識したお化粧をすることで美しさを上手に演出できる。蛍光灯のもとでは肌は青みがかって見え、肌のくすみも目立ってしまう。暖色系の色合いでお化粧をするとナチュラルで顔色も良く見える。白熱灯のもとでは赤みが弱まって見えるので青色系の色合いでまとめ、ぼやけて見えがちな顔をくっきりと見える仕上がりにすると良いという。

より魅力的な自分を演出するために照明の光の持つ特性を利用して洋服やお化粧を上手にコーディネートしてみよう。光に照らされて輝く自分になり、素敵な語らいのひとときを楽しむことができるのではないだろうか。