週一回照明デザイナーの視点で切り取った折々の風景や気になる言葉を少しずつ綴っていきます。ALG本サイトwww.alg.jp
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蛍の光

日本と蛍の関係は古く、文字としては720年「日本書紀」に記載がある。
彼地多有螢火之光神や螢火 (ソノクニホタルヒノカガヤクカミサハニアリ)
「光」は燃焼などの化学反応によって生じる。その際、反応に使われたエネルギーの一部は「熱」として放出される。
しかし、蛍の光は「冷光」といわれ、ほとんど無駄な熱を放出しない。
また、使われたエネルギーが光エネルギーに変換される「変換率」は約90%。発光に使われた物質は蛍の体内でリサイクルされ、半永久的に使うことができる。
まだまだ蛍の光については解明されていない部分が多いが、日常生活で応用することができるようになれば、より効率的な光を発光できるようになるかもしれない。
蛍のつつましくも強い光は、今も昔もわたしたちの心を癒してくれる。