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光に寄せる想い2-日本のストーリー

日本のイルミネーションの起源は、明治 33年神戸沖で行われた観艦式で夜間に艦船が発光して海面を照らし、一大偉観を演出したことに始まるようだ。

ヨーロッパのイルミネーションは国ごとで演出が異なるが、東京で多く目にするLEDの冷たい光はほとんどなく、昔風の電球色をもつ小さな光の集合体が街並みに温かみを添えている。
西洋と日本のイルミネーションの違いは、起源が異なるところが要因かもしれない。

夜の街の輪郭を演出するイルミネーション。
起源は星を再現する事から始まったと言われている。
日本人から見える星の光と西洋人から見た光の色合いは、文化・風土・環境によって異なり、それぞれの国柄の「感性」で感じる光の色が違うのかもしれない。 ともすれば、人々が瞬く夜空に想いを寄せて、心地よいと思う光の姿が、独特のイルミネーションに表現されているのだろう。

 

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